インプラントには沢山のメーカーが存在しており、その中でもストローマンは世界的にも有名なブランドです。世界70ヵ国以上もの国で使用されているインプラントメーカーで、日本国内にも広く普及しています。インプラントに関心のある方であれば、一度はその名を耳にしたことがあると思います。
ここでは、ストローマンインプラントが多くの人に採用されている理由や製品の特徴について詳しくご紹介していきます。

ストローマンとは

スイスの小さな研究所で生まれたインプラントメーカーです。ローカルブランドだったストローマンも、近年では世界で最も普及したインプラントメーカーの一つとなりました。創業者の「Reinhard Straumann(レインハード・ストローマン)」は、スキージャンプの選手でした。しかし、練習中の事故をきっかけに「骨の有機的構造および年齢に伴う変化」というテーマのもと、骨との結合を必要とするインプラント治療に直結する研究を行うようになります。彼はもともと、金属に関する研究も行っていたため、自然な流れでインプラントシステムの開発に携わるようになったといえます。

ストローマントは

世界トップクラスのシェアを誇る秘訣

ストローマンは世界70ヵ国以上、患者様の数にすると500万人を超えます。そんな世界トップクラスのシェアを誇るストローマンインプラントは、なぜここまで多くの人から選ばれるようになったのでしょうか。

1科学的根拠に基づいたインプラントシステム

ストローマンインプラントは、機能性・安全性が科学的に保証されています。これは、医療において最も重要とされる「EBM(科学的根拠に基づいた医療)」を実践しています。インプラントも医療である為、機能性や安全性などが保証されていなければ、多くの人からの支持は得られません。特に、インプラントは直接金属を顎の骨に埋め込む治療ですので、生体親和性への細心の注意を払う必要があります。
ストローマンインプラントは、ITI(International Team for Implantology)と呼ばれる国際的な非営利組織により、学術的に検証された製品です。ITIはインプラント歯学において主流といえる学術組織ですので、信頼性が高いです。

科学的根拠に基づいたインプラントシステム

2長期的な臨床データを有するインプラント

インプラントシステムは、世界中に100種類以上も存在しています。ストローマンインプラントもその中の一つですが、その他のインプラントシステムと大きく異なるのが「長期的な臨床データ」の有無です。インプラント治療は、まだ歴史の浅い歯科治療です。ですので、新規に開発されているインプラントシステムには、長期的臨床データが存在しません。これは医療において非常に重要な点で、治療後5・10年と経過した際に、どのような結果が現れているのかが安全性の根幹に関わるといえます。ストローマンのインプラント研究は、既に50年にも及んでいる為に長期的な臨床データを有するのです。これもまた、ストローマンインプラントが世界中で選ばれる理由の一つと言えるでしょう。

長期的な臨床データを有するインプラント

3多くの歯科医院に導入されている

ストローマンのインプラントシステムは、世界でトップクラスのシェアを誇るだけあり、日本国内においても沢山の歯科医院に導入されています。その結果、万が一インプラント治療の後にトラブルが発生してしまっても、施術を受けた歯科医院のみならず、その他の歯科医院で対応してもらう選択肢も増えるのです。別の地域に移住することになっても、治療を引き継いでもらうことが可能です。インプラントは長期的に使用を継続していく補綴装置ですので、このような点も治療選択の際の重要なポイントとなります。

インプラント手術後の痛み・腫れ

科学的根拠に基づいた医療について

ストローマンインプラントは科学的根拠に基づいたインプラントシステムであると上述しましたが、それは具体的にどのような場合を指すのでしょうか。

インプラント成功率が97%である

医科や歯科のいずれの治療においても、医療にはリスクがつきものです。その中には、治療が成功せず患者さんの主訴の改善ができない、というリスクも含まれます。その点でいうと、ストローマンインプラントは、「97%の成功率」と極めて高い数値が報告されており、どんなに高品質なインプラントシステムなのかがわかります。
インプラントの成功率・生存率というのは、簡単にいうと埋入後10年の経過後もしっかり口内に存在し続けている確率を表します。つまり、10年間も使用し続けてもトラブルのない、非常に優れた補綴装置だといえるのです。ストローマンにおいては、511本のインプラントに関する臨床研究を10年間行った結果に基づいて、このような成功率を算出しております。

インプラント周囲炎になりにくい

歯周病はインプラント治療の大敵です。インプラントは歯肉や歯根膜、歯槽骨などにより支えられている人工物なので、それら歯周組織に異常をきたすと、機能面で大きな支障が生じてしまいます。インプラント治療特有の「インプラント周囲炎」には特に注意しなければいけません。

インプラント周囲炎は、インプラントに大きな負荷が掛かったり、インプラント体の周辺が不衛生になったりすることで発症する病気です。この症状が悪化した場合、顎の骨が吸収されて終いにはインプラント体の脱落に繋がります。しかし、ストローマンインプラントはインプラント周囲炎発生率が1.8%にとどめられ、治療の成功率や生存率に大きく貢献しているため安心してご使用いただけます。

さらにインプラントの寿命を延ばすには

ストローマンインプラントの寿命は、5年生存率や10年生存率という形式で寿命の長さが証明されています。それよりもさらに長く継続して使用していくには、定期的なメンテナンスを受けることが必要です。どんなに優れているインプラントシステムでも、治療後に何もせず放置してしまうと様々な不具合が生じるリスクがあります。そのようなトラブルを避ける為には、セルフケアのみならず、歯科医院でのプロフェッショナルケアも欠かせません。この2つのケアによりバランス良くメンテナンスしていくことで、天然歯と同じように継続したインプラントの使用が可能となります。

さらにインプラントの寿命を延ばすには